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ChE コリンエステラーゼ

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各試薬の違い

ChEchoice2

※EL/MLはそれぞれ試薬比が異なります。

測定法


 検体中のコリンエステラーゼ(ChE)はp-ヒドロキシベンゾイルコンリンヨウ素塩(pHBC)を基質をしてp-ヒドロキシ安息香酸とコリンを生成します。このp-ヒドロキシ安息香酸にp-ヒドロキシ安息香酸ヒドロキシラーゼ(pHBH)が作用することにより3,4-ジヒドロキシ安息香酸を生成し、同時にβ-ニコチン酸アミドアデニンジヌクレチドリン酸還元型(β-NADPH)はβ-ニコチン酸アミドアデニンジヌクレオチドリン酸酸化型(β-NADP)となります。
 このβ-NADPHの減少に伴う吸光度の減少速度を測定することによりコリンエステラーゼ活性を求めます。

測定意義

 ChEはコリンエステルとコリンと有機酸に加水分解する酵素であり、生体内には2種類存在します。一つはアセチル-β-メチルチオコリンを特異的に水解するアセチルコリンエステラーゼで真性コリンエステラーゼと呼ばれ、 神経、筋肉、赤血球中に存在し、コリン作動性神経でアセチルコリンを分解し刺激伝達に関与しています。もう一つはアセチルコリンのほか種々のコリンエステル、エステルを加水分解する酵素で偽性コリンエステラーゼ と呼ばれ、血清、肝臓、膵臓に多く存在し、肝臓で合成され血中に遊離します。臨床検査で測定するChEは血中の偽性ChEで、血清中のChEの測定は肝臓での代謝機能を反映します。
 ChE測定で肝機能の全体的な把握ができるため、肝硬変や慢性肝炎の重症度や治療の過程の経過を見るために用いられています。また、脂肪肝や有機リン剤中毒の指標としても用いられています。

                     
低値) 肝硬変、肝細胞癌、慢性肝炎の急性憎悪、低栄養、敗血症などの重度感染症、有機リン剤中毒 等
高値) 非アルコール性脂肪肝、糖尿病、ネフローゼ症候群、甲状腺機能亢進症、肥満 等
                                                              
参考基準範囲
血清 平均値 318.8U/L
SD 75.5U/L
臨床化学,32,175,2003より引用