測定法
このp-ニトロフェノールの生成に伴う吸光度の増加速度を測定することによりALP活性値を求めます。
JSCC標準化対応法(ALP-L)
緩衝剤として2-エチルアミノエタノール(EAE)を使用しています。IFCC標準化対応法(ALP-IF)
緩衝剤として2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール(AMP)を使用しています。測定意義
生体内には、腎臓(近位尿細管)、小腸(粘膜上皮)、骨芽細胞、胎盤、肝(毛細胆管)、乳腺などに比較的高濃度に存在し、数種類のアイソザイムに分画されます。血清中のアイソザイム分析を行うと、由来臓器の推定を行うこともできます。
高値) | ベーチェット病、くる病、骨肉腫、副甲状腺機能亢進症、骨折、閉塞性黄疸、胆管炎、肝がん、妊娠、異所産生腫瘍、甲状腺機能亢進症、ホジキン病、サルコイドーシス など |
低値) | 低アルカリホスファターゼ症、クレチニスム、壊血病、慢性腎炎 など |
参考基準範囲
JSCC標準化対応法(ALP-L)血清:108~300U/L(社内データ 255例よりパラメトリック法にて算出)
IFCC標準化対応法(ALP-IF)
血清:38~113U/L(JCCLS共用基準範囲より引用)