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UIBC 不飽和鉄結合能

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測定原理

 検体に既知過剰量の鉄を加えて、遊離トランスフェリンを鉄で飽和させ、残余鉄量を還元剤でFe2+に還元します。Fe2+は2-ニトロソ-5-(N-プロピル-N-スルホプロピルアミノ)フェノール(Nitroso-PSAP)とキレート化合物を作り発色しますので、この色素を比色測定し、既知過剰鉄から差し引くことにより不飽和鉄結合能(UIBC)値を求めます。

測定意義

 トランスフェリンは血清に存在する鉄を運搬する蛋白です。 通常は血清中の約1/3のトランスフェリンが鉄と結合した血清鉄として存在し、残りの約2/3のトランスフェリンは鉄と結合していない状態で存在しています。このような鉄と結合していないトランスフェリンを不飽和鉄結合能(UIBC)と言います。したがって、血清の鉄と結合し得る能力は血清鉄+不飽和鉄結合能と表すことができ、これを総鉄結合能(TIBC)と呼びます
 血清鉄とTIBCを測定すると、鉄代謝に異常をきたす疾患や病態の変化を知ることができるので、血液疾患、肝臓疾患、腫瘍性疾患、炎症などの疾患、治療方針決定や予後判定に有用です。


参考基準範囲

男性) 111~255μg/dL
女性) 137~325μg/dL
  日本臨床検査自動化学会会誌,13(5),659,1988より