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ALB アルブミン

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各試薬の違い

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測定法

BCG法


 検体中のアルブミンはpH4.0付近でブロモクレゾールグリーン(BCG)と結合して、アルブミン-ブロモクレゾールグリーン複合体を生成します。この生成した複合体は青色を呈しますので、吸光度を測定することによってアルブミン濃度を求めます。


BCP改良法


 検体中のアルブミンは界面活性剤の存在下でブロモクレゾールパープル(BCP)と結合して、アルブミン-ブロモクレゾールパープル複合体を生成します。この生成した青紫色を比色測定することにより、アルブミン濃度を求めます。


 BCG法はアルブミン以外の蛋白(グロブリンやC反応性蛋白など)との交差反応性があり、反応時間による差があるとも言われています。BCP改良法はBCPのアルブミンに対する高い特異性を利用し、それらの問題点を改良した方法です。

測定意義


 血清アルブミンは、血清総蛋白の50~70%を占め、血漿膠質浸透圧の維持、各種物質(ビリルビン、尿酸、遊離脂肪酸、サイロキシン、Ca、Cu、Znそのほか各種薬剤や色素など)の運搬に重要な機能を営んでいます。一般に総蛋白濃度と主に、体内蛋白代謝異常の指標として測定されています。
 アルブミンは血漿膠質浸透圧を主として維持しているため、その現象は細胞内外の水分分布に影響し、2.5g/dL以下になると浮腫を起こします。

                     
体外、体腔内への漏出の増加) ネフローゼ症候群、蛋白漏出性胃腸症、腎炎、熱傷、出血 など
代謝亢進) クッシング症候群、甲状腺機能亢進症、ストレス など
合成素材である食餌の質または量の不足) 低栄養、PCM、飢餓、消化吸収障害 など
合成低下) 肝硬変、慢性肝炎 など
                                                              
ALB参考基準範囲
   
血清 3.8~5.3g/dL
金井 他,臨床検査法提要,改訂32版,p.481, 2005.