測定法
ピロガロールレッド・モリブデン色素錯体法
検体中の蛋白は、酸性下でピロガロールレッドとモリブデン酸アンモニウムの錯体と会合し、青紫色を呈します。この青紫色の吸光度を測定することにより検体中の総蛋白濃度を求めます。
測定意義
正常者の尿たんぱく排泄量は50~100mg/dayとされており、多くても150mg/dayを超えることはありません。たんぱく排泄量が150mg/dayを超えるときに何らかの疾患によるたんぱく尿と疑います。
尿たんぱく検査により尿路系疾患に限らず全身性疾患(膠原病、多発性骨髄腫、アミロイドーシス、糖尿病、高血圧、動脈硬化など)の診断の手がかりとなることがあります。
高値) | 生理的蛋白尿、糸球体腎炎、腎硬化症、糖尿病性腎症 など |
尿 | 20~120mg/day |
(金井 他,臨床検査法提要,改訂第33版,金原出版,p.94,2010.) | |
髄液 | 15~45mg/dL |
(臨床検査ガイド 2007-2008,文光堂,p.956,2007) |