本製品は検体中カンジダ属の選択的な分離検出ができる、真菌分離用培地です。
検体を培地に塗抹し、27~37℃の恒温器内で2~4日培養すると、カンジダアルビカンスとカンジダグラブラータを一目で、目視で鑑別できます。
検体中の細菌は、細菌抑制物質により発育を抑制されます。
産婦人科、耳鼻咽喉科、歯科、肛門科などの施設でご使用いただいております。
使用方法
*使用説明書をよく読んでから使用してください。
空中の雑菌を混入させないために、横にしたままキャップを開けてください。
- 1.検体を綿棒で採取し、直ちに直接本培地表面に塗抹します。
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▲塗抹の方法 色はイメージです
奥から手前に線を引くように塗抹し、塗り広げます
- 2.キャップを一旦完全に閉めた後、1/4(90°程度)戻してゆるく閉まった状態にします。
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▲キャップを完全に閉めます ▲90°程度戻してゆるめます
- 3.27~37℃の恒温器で培地を立てた状態のまま遮光して2~4日間培養します。
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- 4.恒温器から培地を取り出し、発育したコロニーの大きさ、色調および形態を目視で観察します。
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▲イメージです。判定は次の「判定」項目をご覧ください。
判定
C.albicans ) 灰茶色、黄土色、若葉色、抹茶色 1.5~3.5mmのスムース型コロニー
C.glabrata ) 黒茶色、焦茶色、褐色 2.0~4.0mmのスムース型コロニー
CA-TG培地の真菌培養例
カンジダ属
・C.albicans
・C.glabrata
・C.tropicalis
・C.krusei
・C.parapsilosis
糸状菌
・Aspergillus fumigatus
・Aspergillus flavus
・Aspergillus niger (以上、コウジカビ属)
・Trichophyton mentagrophytes(白癬菌)
・Mucor racemosus (ケカビ)
使用上の注意
- 培地瓶のキャップ及び綿棒の袋は、使用時以外には開封しないでください。
- 塗抹後の培地は、キャップを一旦密封後、僅かに1/4(90°程度)ゆるめて空気の流通ができる程度にしてください。密封したまま培養すると培地及びコロニーの色が変わって判定しにくくなることがあります。
- 塗抹後の培地は、明瞭なコロニーを形成させるため最終判定まで転倒しないで直立させたままにしてください。
- 培地には直射日光を当てないでください。
- 万一、使用前の培地にカビ等の発育が認められる場合は使用しないでください。
- 有効期限を過ぎたものは使用しないでください。
- 一度培養試験に供した培地は再使用しないでください。
- 使用後の培地は感染性があるため、キャップを密栓後、高圧蒸気法で121℃、30分以上滅菌処理してから廃棄してください。
製品概要
包装形態 |
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有効期間 | 製造後1年6ヵ月(有効期限は外箱に記載) |
貯法 | 遮光して室温(1~30℃)保存 凍結させないようにしてください。 |
区分 | 規制対象外(非医薬品) |
外箱サイズ | 80×245×35(mm) |
培地容量 | 寒天培地内容量 約5g/本 |
容器サイズ | 高さ 75mm, 直径 20mm |
※培地の色調は光の当たり方により写真と異なって見える場合がありますが、品質に問題はありません。