測定法
「セロテック」T-BIL:バナジン酸酸化法(化学酸化法)
検体中に酸性下で界面活性剤とメタバナジン酸を作用させると、検体中の総ビリルビンはビリベルジンに酸化されます。このときビリルビン特有の黄色が減少しますので、メタバナジン酸作用前後の吸光度差を測定することにより、検体中の総ビリルビン濃度を求めます。
「セロテック」D-BIL:バナジン酸酸化法(化学酸化法)
検体中に酸性下でメタバナジン酸を作用させると、検体中の直接ビリルビンはビリベルジンに酸化されます。このときビリルビン特有の黄色が減少しますので、メタバナジン酸作用前後の吸光度差を測定することにより、検体中の直接ビリルビン濃度を求めます。
なお、本品では抱合型ビリルビンとδビリルビンを測りこみます。
測定意義
黄疸の指標となるほか、肝・胆道系疾患や溶血性疾患などの診断、鑑別、経過観察、予後判定などに利用されています。
参考基準範囲
総ビリルビン(T-BIL) 血清 0.4~1.5mg/dL直接ビリルビン(D-BIL) 血清 0.4mg/dL以下