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ALC エタノール

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測定法


 検体中のエチルアルコール(エタノール)はβ-ニコチンアミド・アデニンジヌクレオチド酸化型(β-NAD)を補酵素として、アルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)の作用を受けてアセトアルデヒドとなります。このときβ-NADが還元されてβ-ニコチンアミド・アデニンジヌクレオチド還元型(β-NADH)となります。このとき還元されて生成したβ-NADHに伴う吸光度の増加量を測定することによりエチルアルコール濃度を求めます。



測定意義


 嗜好品としての酒がエタノール中毒の原因となります。いわゆる”一気飲み”による、急性アルコール中毒で、毎年のように死者が出ています。エタノールは中枢神経系に対する抑制作用があり、様々な酩酊症状を呈します。エタノールによる酩酊の程度はエタノールの血中濃度によって決まります。

   
参考基準範囲
血清 50mg/dL以下
血中アルコール濃度に対する薬理作用は個人差が認められます。致命的濃度は400mg/dLとされています。
Laboratory Medicine 臨床検査の選択と解釈(医歯薬出版), p391.